日本郵政、トール減損4,000億円
日本郵便が、2015年に買収したトールを減損するらしい。金額はおよそ4,000億円、買収金額がおよそ6,000億。
純資産が日本郵政で15兆円、日本郵便で1兆円以上あるので、潰れたりということはないが、なんなんだと。
買収当時の記事を読むと、プレミアムが50%で高値掴みなんじゃないかと書かれており、実際にその通りで笑える。
東芝の件といい、なんでこんなにM&Aがヘタなのかと思ったら、買収決定した方は元東芝の方でしたね。
大物で、誰も口出しできなかったと書いてある。なんのための取締役会なのかと。
そろそろ誰かが経営陣を訴えないと日本の資産が完全に無くなってしまうのでは。
結局のところ日本郵便とのシナジーも発揮されてなさそう。
ヤマトと佐川と戦って、年賀状でぶっこむ経営では先がないでしょうね。
ソフトバンクがスプリントの経営権を譲渡するらしい
ソフトバンクがスプリントの経営権を譲渡しようとしているとのこと。Tモバイルの親会社のドイツテレコムに保有株の一部を売却とのことだが、なんかメリットあるんですかね。そもそもソフトバンクがTモバイルも買って、売却する予定だったのでは?このスキームだと明らかに影響力が低下する気がする。うまいこといかなかったから切り離したいのかなという印象がある。
ソフトバンク本業の国内通信はしばらくは労せず稼げる状態だと思うけど、アームを買収したり、ちょっと何をしたいのかわからない。たぶん投資会社的な形を目指しているのだろうけど。結局その原資は国内の通信事業なんだから、外に投資されても日本的にはメリットないですよね。
私はソフトバンクユーザーではないので、孫さん頑張ってください。
東芝純損失4,999億円、決算延期、会長辞任
東芝の第3四半期の決算っぽいものが出ました。正式なものは、3月14日まで提出期限が延長されました。どうやら新しい問題が原子力事業で見つかったようです。詳細は発表されていません。
延長のお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120170214499654.pdf
業績の内容を見ていくと純損失が4,999億円ということです。うち7,125億円が原子力関係の減損なので、本業の方はなんとかなっているみたいですね。
第4四半期の見通しに関しては、正直よくわからんかった。記事だと債務超過と書いてあるけど、資料を見た感じだと純資産がマイナスにならないように見えてますけどね。株主資本がマイナスで純資産がプラスってことは非支配持分が大きいからってことでしょう。
以下、業績の見通しのPDF
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120170214499662.pdf
また、会長が辞任するそうです。むしろ遅いんじゃないかという気もしますけどね。
会長辞任のPDF
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120170214499663.pdf
この感じだと東芝本体は1年持たないんじゃないかという印象がありますね。もう諦めて解体しましょう。
スタバ、「利益好調でも債務超過」の驚愕事態について
DeNA、キュレーションサイトで減損損失38億円
DeNAが話題のキュレーションサイトで39億円の減損損失を出したようです。関連資産が無価値ということでゼロまで減損したということだけど、東芝の原発子会社みたいに実際はマイナスの価値しかないということになりそうな気がする。
振り返ってみるとまず医療サイトのWELQでパクリや捏造が発覚、他のファッションサイト等でも同様の件が発覚、そして炎上へというような感じでした。色々と見ていくと、クラウドソーシング(ネットでできる凄い楽な業務委託みたいなやつ)で一記事あたり300円程度で発注していたようです。どう考えても300円で専門的に調査した記事なんて書けないですよね。時給何円だという話。サイトの運営側が自分で専門家を探してきて、それなりの報酬を渡さないと絶対なりたたない。大量に記事を上げないと広告で稼げないからやってしまったんでしょう。最近Googleがアルゴリズムを変更したらしいので、それももう無理だろうけど。どんな感じで再開させていくのか楽しみです。
減損を38億円出したというDeNAですが、決算短信を見てみると、200億円近く税引き前利益(累計)を出している。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120170202488976.pdf
短信なのでざっとした情報しかないが、ゲーム事業だけで187億円のセグメント利益を出している。どうやら任天堂と出したスーパーマリオランが堅調だったのが要因のよう。とすると4Qもファイアーエムブレムがあるので、まだ伸びるかなという印象。
ゲーム事業に収益が偏っているから焦って手を広げようとして、やってしまったというところだろう。おそらく利益自体は出ているので経営陣も退陣とかはないでしょうね。まったく困ったもんだ。
天下りについて
文科省の天下りについて最近話題になっていますね。今更だけど天下りがなくなったと本気で思っていた人っているんでしょうか。私は天下りの人を見ているので特に驚きはなかったのですが、皆さん信じられないといったところなんでしょうか。
元文科省の官僚の方が、「人助け」で文科省の方の再就職を支援していたという話だったんですけど、色々と出てくる。「人助け」だったはずなんですが、実際のところは「月2日勤務で1千万円」という完全に天下りをしているという現実でした。私が見ている方と同じような感じだとすると、出社はしてもお茶を飲むのと省庁に行く時に同行する位なので、ほぼ仕事はしていないはずです。就職支援はボランティアのように見えて、他のところから金は貰っていたわけです。
おそらく放っておいても天下りがなくなるわけがないので、刑事罰でも課せばいいと思う。今回はたまたま文科省の天下りが注目されてますが、他の省庁でも当たり前に行われていると思われます。例えば一時期話題になったPCデポですが、消費者庁の長官がアドバイザーに就任したとのこと(以下記事参照)。天下りじゃないと言っていますが、ちょっと信じがたいところです。
他の省庁についてもぜひ調べて頂きたいと思います。国土交通省あたりはどうでしょうか。ザクザク出てくると思いますよ。